Medical Aroma Therapy &Botanical Life

A life with flower and aroma makes you feel relaxed..

とろりんユズの種の美容液・作り方のご紹介

1DAY講座でご好評いただきました

横浜市イギリス館のお部屋をお借りして始めた1DAYミニ講座。
おかげさまで私自身、楽しみながらスタートを切れました。
ご参加くださった皆様にも喜んでいただけたご様子で
ご帰宅後も、「いい香りで癒されてます~!」とか、「お肌がつるつる、スベスベで嬉しい!」
など、皆さんに感想をいただけて、
植物の力をご実感いただけたかなぁ・・・と嬉しく思っております。

で、その中より、Instagramでも時々お問い合わせいただいている
ユズの種の美容液の作り方を、こちらにアップさせていただきました。
冬至のユズ湯でもお馴染みのユズは、今、旬ですし、お鍋に欠かせない薬味の一つです。
お使いになる機会が多いと思いますので、種を捨てずに乾燥させて溜まったらぜひ作ってみてください。ユズは種が多いので、わりとすぐ溜まると思います。
皮から種まで使い切る!って、まさにSDGsですね。

ユズの種には抗酸化力をもつビタミンCやビタミンE、フラボノイド、さらに保湿作用に優れた水溶性植物繊維のユズペクチンなど、お肌にいいとされるさまざまな成分が含まれています。特に、ペクチンの含有量ついては、他の柑橘に比べてユズが高いとされれいます。
特に保湿成分が柑橘それらの成分を焼酎などのアルコールにより抽出した美容液は、ペクチンが薄い被膜となって肌を守り、保湿性を高めてくれるというわけです。乾燥する冬にもってこいですね。
主要産地の四国のユズ農家の女性は手作り化粧水を作って利用していると、昔、NHKでも放送されていました。私も、レッスン用には、四国の有機栽培の生産者さんから購入させていただいたものを使わせていただきました。

【用意するもの】
*消毒済のガラス容器(ジャムの空き瓶などなんでもOK。写真は100mlの容器でつくりました。ボトル内に空気を含まないようにお作りになる分量に合わせてご用意ください)
*焼酎(25度程度)60ml(コンビニに200mlぐらいのミニボトルが売っています)
*ユズの種20g前後(水分を含まないほうがいいので乾燥させてください)
【作り方】
①消毒したガラス容器にユズの種と焼酎を入れます。
②一日1回、カビ防止のためによく振ってください。そして、1,2週間つけ込みます。
③とろんとろんになっていたら出来上がりです。茶こし、またはガーゼや不織布などで濾して容器に移し、それを原液として冷蔵庫で保管してください。
④  ③をさらに3~5倍に薄めてアルコール度数が5%以下になるように希釈してお使いください。
(ここまでが基本的な作り方です)
薄めたものも冷蔵庫で保管して1週間~10日前後で使い切ってください。

原液は1か月をメドに使い切ってください。

ちなみに私は、まず、顔にハーブウォーターを吹きかけ、次に手のひらにとろりんユズを数滴垂らし、そこへハーブウォーターも垂らして薄めたものを肌に塗っています。
希釈しないほうが長期保存できるので、その都度、原液を手のひらでハーブウォーター(お手持ちの化粧水でOkです)で希釈して使っています。
先日、テレビCMで「天然ユズの美容液」を見かけました。
商品化されたなんてビックリです。それなりに効果も認められた証ですね。

ただし、お肌は個人差がありますので、ヒリヒリしたり、違和感がありましたら、直ちに使用は避けて洗い流してください。冷蔵庫保管など管理方法を守り、ご使用は自己責任でお願いいたします。

<参考資料>
「日本のハーブセラピストコース・テキスト」日本メディカルハーブ協会
「柚子をさぐるーゆずの森よりー」沢村正義著 フレグランスジャーナル社
「二十四節気 暦のレシピ」猪飼牧子、清水美由紀著 日本文芸

とろりんユズの種の美容液
焼酎と種は3:1~4:1ぐらいの割合で漬けてください(自然のものなので決まりはありません。適宜調節してください)
トロトロになったら保存容器に移して原液とします。
私はスポイトタイプの容器で保存しています。忘れないようにラベルに日付と内容物を記入して貼ってくださいね。
2023/2/2