アトリエ　　アウル

もうすぐ待ちわびた桜の季節ですね。植物はいよいよ芽吹きの季節を迎えます。同時にわたしたちも寒くて閉じこもりがちだった冬を経て、春めく陽射しに誘われて戸外へ出て活動したくなります。その一方で、カラダは季節の移り変わりに順応しきれず、体調が優れなかったり、お肌もトラブルが出やすい季節でもあります。そこで今回はデトックスをテーマにしました。皮膚の老廃物を除去して健やかなお肌に整えましょう。お肌の仕組みやお使いいただく精油の作用のご説明をさせていただきます。自然素材によるスキンケアの心地よさを実感してください。

ネロリをご存じですか？
ビターオレンジ（和名：ダイダイ）の花のことで、ネロリの精油とハーブウォーターは
エキゾチックでフローラルのとても人気の高い香りです。
この名前はネロリをこよなく愛したネロリ公国の王妃アンナ・マリアに由来します。
我が家の庭の甘夏も５月前後になると白い花が樹木いっぱいに満開となり、
辺り一面に甘い香りを放ちます。毎年、この季節になると甘夏ネロリの香りに酔いしれます。
精油は1ｇ採取するのに１kg必要と言われるほど大変貴重で世界三大精油のひとつと言われるほどです。
そして、最古の香水（オーデコロン）として名高いシトラス系の代表「4711」をイメージして
香水ならぬロールオンタイプの香油創りにも挑戦していただきます。
香りが脳内でどのように伝わり、私たちのカラダにどのように作用しているのかもお話させていただきます。
この時期にしか味わえない生のネロリと名香「4711」の香りをご堪能ください。

５月は何といっても「バラ」ですよね～。
アロマテラピーの世界もバラなくしては語れません。
バラの精油、特に水蒸気蒸留で採取した天然100％の精油をローズオットーといい、
その香りは甘く気品に溢れています。
なんといっても1ｍｌ（20滴）の精油を抽出するために約５キロのバラが必要というほど貴重
かつ大変高価な精油なんです。
（その価値を知っていただきたいために敢えて申しました。
天然100％の精油は冬場、約１３℃で固まるので品質はそれでチェックできます）
遡ればクレオパトラも皇帝ネロも、ナポレオン一世の皇妃ジョセフィーヌも
バラをこよなく愛した偉人としても有名です。
そんな歴史を振り返りながら、古今東西人々を魅了し続けるバラについてお話しさせていただきます。
もちろん、クラフトもお楽しみにいただきます。